人々が自由に動き回る中でランプと関わりながら生まれる、光の連続性の作品である。
人が立ち止まると、最も近いランプが強く輝き、ランプの光は、それぞれのランプから常に最も近いランプへと連続していく。そして、他者が生んだ光とも交わる。
ランダムに見える空間上のランプの配置は、どのランプから始めても、常に最も近いランプへと線を引き続けていくことで、一筆書き(unicursal)のように全てのランプを一度ずつ通る一本のつながった光の軌跡となるよう、数学的に導き出されたものである。
人に呼応したランプの光は、常に最も近いランプへとつながりながら、全てのランプを必ず一度だけ通り、空間全てのランプに伝播する。
これは、人々の存在によって生まれる連続する光の、連続していることそのものの美しさを模索した作品である。