コンピュータ上の空間に佐賀城を3Dで立体的に再現し、コンピュータ上で佐賀城に水を落下させ、水の動きを物理的に計算し、滝をシミュレーションする。佐賀城を岩に見立てて、シミュレーションされた滝を、実際の佐賀城にプロジェクションマッピングした作品。
水は、無数の水の粒子の連続体で表現し、粒子間の相互作用を計算している。滝を物理的に正確な水の運動シミュレーションとして構築しているのだ。
そして、全体の水の粒子の中からランダムで選んだ0.1%の水の粒子の挙動によって、空間上に線を描く。その線の集合で滝を描いている。つまり、無数の線の裏側には、その1000倍もの水の粒子が存在し、それら全体の相互作用によって、線の曲線が決まっているのだ。
そして、3次元空間上に立体的に描かれた滝を、我々が考える日本の先人達の空間認識の論理構造によって映像作品にしている。
今回は、4Kの解像度(Full HD4枚分)によって、超微細まで描いた映像作品として表現した。