空間の入口付近中央に立って見る作品。
通路の途中にある「くぼみにある宇宙」に、「Walk, Walk, Walk」の肖像群が入ってくると、この作品ははじまる。肖像群が空間を出てていき、いなくなると、作品は終わる。
空間の入口付近中央に立つと、壁と床の境界がなくなり現実空間が消え、作品世界に身体ごと没入していくだろう。
匿名で多様な肖像群が、空間を自由無碍に歩き続ける。彼らは歌う、そして来場者の近くを歩く時、彼らはより歌う。人はどこでも踊って良いし、どのような方向に歩いて行っても良いのだ。
作品はコンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として、以前の状態が複製されることなく、変容し続ける。今この瞬間の絵は二度と見ることができない。