teamLab Phenomena Architecture
「teamLab Phenomena 」は、チームラボの新しいコンセプトである環境現象の一部として、特異な現象を生むそれぞれの環境を包み込む構造体として、内側からも外側からも、構築されています。
建物をデザインする際に、私たちがもっともこだわったのは、ある種の生物のありようを建築に取り入れることです。そして、有機的な形を作り出すことでした。
我々は生物にとっての内と外とはなにかを考えています。人間のような生物の場合、外部の皮膚と臓器の内側、例えば、胃袋の内側はつながっていて、そこには明確な境目がありません。内と外には境目がなくスキンとしてつながっています。そして、各臓器は、それぞれ特異な現象を生む特有の環境とも考えられます。
そこで、今回の建築においても、内部も外部も有機的なスキンで覆われている状態を目指しました。内部と外部は有機的なスキンでつながり、あたかも、皮膚と胃の内側のような関係性でそこには境目はありません。この有機的な建築は、臓器を並べてそれらをつなぎ、皮膚で覆った生物のようなものです。
外部は記号的な象徴性を持ち合わせず、雲のように朧げな、不確定なものです。不確定な形状の内と外がつながったスキンでできた建築になります。
そして、雲のように有機的で輪郭のはっきりとしない形状は、パースペクティブが把握しづらく、建築に対するスケールの意識を取り除くことができるのではないかと考えました。スケールから解放されることは、建築における象徴性から解放されることであり、それは記号としての認識から個々人の体験での認識へと変わることを意味しています。有機的で不確定なこの建物を外から見て、生物の口のようなの入口から内部に入って臓器を巡るように内部を体験したとき、自分の経験が、まるで森を彷徨い、そこが森全体か森の一部なのか、そもそも森のサイズがわからないような体験となり、個々の体験そのものがそれぞれの心の中にしかない建築の象徴となるように期待したのです。
建物をデザインする際に、私たちがもっともこだわったのは、ある種の生物のありようを建築に取り入れることです。そして、有機的な形を作り出すことでした。
我々は生物にとっての内と外とはなにかを考えています。人間のような生物の場合、外部の皮膚と臓器の内側、例えば、胃袋の内側はつながっていて、そこには明確な境目がありません。内と外には境目がなくスキンとしてつながっています。そして、各臓器は、それぞれ特異な現象を生む特有の環境とも考えられます。
そこで、今回の建築においても、内部も外部も有機的なスキンで覆われている状態を目指しました。内部と外部は有機的なスキンでつながり、あたかも、皮膚と胃の内側のような関係性でそこには境目はありません。この有機的な建築は、臓器を並べてそれらをつなぎ、皮膚で覆った生物のようなものです。
外部は記号的な象徴性を持ち合わせず、雲のように朧げな、不確定なものです。不確定な形状の内と外がつながったスキンでできた建築になります。
そして、雲のように有機的で輪郭のはっきりとしない形状は、パースペクティブが把握しづらく、建築に対するスケールの意識を取り除くことができるのではないかと考えました。スケールから解放されることは、建築における象徴性から解放されることであり、それは記号としての認識から個々人の体験での認識へと変わることを意味しています。有機的で不確定なこの建物を外から見て、生物の口のようなの入口から内部に入って臓器を巡るように内部を体験したとき、自分の経験が、まるで森を彷徨い、そこが森全体か森の一部なのか、そもそも森のサイズがわからないような体験となり、個々の体験そのものがそれぞれの心の中にしかない建築の象徴となるように期待したのです。