Morphing Continuum
teamLab, 2025, Installation, Sound: Hideaki Takahashi
ひとつひとつの構成要素は時間的空間的に離れていても、それらに秩序構造が生まれると、構成要素が時空間を超越し、ひとつの存在が現れる。そして、表層的に形状や大きさが大きく変化したり、全ての構成要素の入れ替えがあったとしても、ひとつの存在は維持される。
この時空間的存在は、全体の一部であり、全体から生まれ、全体に還元されていく。時空的存在群による生命的宇宙。
空間に、存在が生まれる。存在は、塊となって地面に生まれ、地面から立ち上がる。また、存在は、空中に生まれ、質量の概念を超越し、空中に固定的に存在し続ける。これら存在の輪郭は曖昧で、存在を構成している輝く球は入れ替わっていく。人がこの存在に身体ごと入り込んでも存在は維持され、人々によって壊されても自ら修復する。そして、人々が押したり、横にのけようとしても、存在を動かすことができない。人間の物理的な行為では、この存在を動かすことすらできない。
物体ではなく、特別な環境を創ることで、その環境が生んだエネルギーの秩序によって存在を創る。それらを“High Order Sculpture”と呼ぼう。それは、環境とは切り離せず、環境変化とともに変化する。これまでの物体による存在の常識を超越し、中空に存在を維持し、存在の輪郭が曖昧で、人がその存在の中に身体ごと入り込んでも存在が維持され、壊れても自らの存在を修復する。