Levitation Void
teamLab, 2025, Installation, Sound: teamLab
空中に静止したこの存在は、何かに吊られているわけではないし、自ら動力を持っているわけでもない。この存在は、質量の概念を超越し、地面でも天井でもない空中の中ほどに静止している。そして、時に浮上し、時に沈下し、空中で静止する。
たまに大きく動き出し、時に地面に落ちる。しかし、自らの状態を修復するかのように、再びゆっくりと浮かび上がって空中に静止する。
特別な環境を創り、その環境によって空間の中心部にエネルギーの秩序を生む。そして、エネルギーの秩序によって存在を創る。そのエネルギーの秩序による存在を”Higher Order Sculpture”と呼ぼう。それは、環境とは切り離せず、環境変化とともに変化する。これまでの物体による存在の常識を超越し、中空に存在を維持し、自らの状態を修復する。