空書 / Spatial Calligraphy
2007
「空書」とは、空間に書く書。書の墨跡が持つ、深さや速さ、力の強さのようなものを、新たな解釈で空間に立体的に再構築したものを、チームラボの「超主観空間」の論理構造によって2次元化されている。書は平面と立体との間を行き来する。
FEATURED WORKS
反転無分別 - Black in White / Reversible Rotation - Black in White
teamLab, 2018, Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi
書かれた「空書」は作品空間の中を全て同一方向に回転しているが、「超主観空間」の特性として、視覚的には、左回転も右回転も論理的に同等となる。そのため、意識によって、書は、左回りにも、右回りにもなる。「空書」とは、チームラボが設立以来書き続けている空間に書く書のこと。書の墨跡が持つ、深さや速さ、力の強さのようなものを、新たな解釈で空間に立体的に再構築し、チームラボの「超主観空間」の論理構造によって2次元化している。書は平面と立体との間を行き来する。
もっとみる空書 空間・平面・重なり・連続か不連続か 十二幅対 / Spatial Calligraphy: 12 Hanging Scrolls of Light
teamLab, 2008, Digital Installation, LED, 4 min 17 sec (loop), H: 2700 mm, Sound: Sound: Yuji Katsui (Electric Violin)
伝統的な書を、現代の解釈で、空間に抽象化した。空間に立体的に書いた映像を、さらに、12の掛軸に見立てたディスプレイで、空間に再構築したインスタレーション作品。遠近法のように空間を見ていなかった日本は、絵画の中だけでなく、現実の空間でも奥行きは異なる方法で構成された。例えば、フランスのベルサイユ宮殿の庭園では、同じ種類・高さの木を規則正しく植えられている。それらが規則的に小さく見えることによって、遠くに向かって連続的な奥行きが強調される。日本の修学院離宮の庭園では、近景、中景、遠景から景色が構成されていて、奥行きは、重なりで構成される。今回は、さまざまな空間で書を書き、それを、一つの展示空間に合成している。書が描かれる空間と、展示される空間の様々な関係が、どのような体験を生むかの実験的空間映像作品である。空書空書とは、チームラボがここ数年取り組んでいる、空間に書く書。書の墨跡が持つ、深さや速さ、力の強さのようなものを、新たな解釈で空間に立体的 に再構築し、映像にしています。
もっとみるteamLab, 2017, Digital Work, Single channel, 18min 30sec (loop)
禅における書画のひとつ「円相」(円形を一筆で描いたもの)を空間に一筆(空書)で描いている。空間に描かれた一筆は、空間上で静止しているが、視点が動くことによって、円に見える瞬間が生まれる。「空書」とは、チームラボが設立以来取り組んでいる空間に書く書のこと。書の墨跡が持つ、深さや速さ、力の強さのようなものを、新たな解釈で空間に立体的に再構築している。禅において、円相は、古来は空中に杖などで円圏を描いて表されたりしてきた。そして、悟りや真理、宇宙全体、そして平等性を象徴的に表現したものとされる。 見る人の心を映し出す円でもあり、解釈は見る人に任せられる。
もっとみるteamLab, 2017, Digital Work, 18min 30sec (loop)
禅における書画のひとつ「円相」(円形を一筆で描いたもの)を空間に一筆(空書)で描いている。空間に描かれた一筆は、空間上で静止しているが、視点が動くことによって、円に見える瞬間が生まれる。 「空書」とは、チームラボが設立以来取り組んでいる空間に書く書のこと。書の墨跡が持つ、深さや速さ、力の強さのようなものを、新たな解釈で空間に立体的に再構築している。 禅において、円相は、古来は空中に杖などで円圏を描いて表されたりしてきた。そして、悟りや真理、宇宙全体、そして平等性を象徴的に表現したものとされる。 見る人の心を映し出す円でもあり、解釈は見る人に任せられる。
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