資生堂 TOKYO TREND REPORTに、掲載。May 2014
チームラボのお絵かき水族館
科学、テクノロジー、デザインとアートを駆使したものづくりをする、今日本で最も注目されているIT会社といえばチームラボ。彼らが子供のために考えた展示「学ぶ!未来の遊園地」が、日本各地で開催され、絶賛の声が絶えない。このプロジェクトは、最先端のデバイスの前で子供たちが体を動かしながらアート空間を創造していく仕組み。「お絵かき水族館」はその中の一つのインスタレーション。 薄暗い展示室の壁一面には揺れる海草や美しいサンゴ礁が並ぶ海底の世界が広がる。サメ、クラゲやイカの紙の塗り絵が用意され色鉛筆で自由に塗りつぶす。子供たちが、自分の作品をスキャンすると、さっきまで紙に描いていた魚が壁の海底に投影され、自由に泳ぎだす。タッチで反応するほか、泳ぐ方向の変更やえさをやることも可能。子供だけでなく、その親まで夢中に塗り絵をやり、魚とのインタラクションを試し、お互いの作品を楽しむなど、展示の空間を賑わしていた。 無数のカラフルな魚たちが泳ぐ、今まで見たことのないバーチャル水族館がついに誕生した。